医学部学士編入ブログ 
研究者から医師への道
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医学部学士編入面接対策でした自己紹介と30の質問 琉球編

目次

琉球大学 面接対策

琉球の試験結果も出ましたね。合格者25人の方、おめでとうございます。

自分の時は、去年他の大学の受験番号と混同して落ちたと数日思っていました。

しかし、その後に一次通過の書類が届き合格していたことに驚きました。

昨年は、定員5人のところ20人の合格者が出ています。20/25なので実に一次合格者の80パーセントが

最終合格している計算になります。例年は6~8人が合格者であるので昨年はかなり特異な感じではありました。

このパターンが今年も続くかはわかりませんが、一次合格者の方は大きなチャンスだと思います。

考察

最近、医学部学士編入の受験生の数も減っています。400人、500人近く受験生がいた滋賀や群馬も今や300人弱です。だいぶ倍率が落ち着き、過度な難易度ではなくなっていると思われます。

琉球大学はどの大学よりも早く合格が決まるので、最終合格者は他の大学でも合格者となる可能性がきわめて高いのだと推測できます。

現在の学士試験の難易度が低くなったこと(倍率的な意味で)、琉球大学の試験日程が合格者20になったのだと推測します。

この仮説が正しければ今年度も同じ傾向になる可能性があるかなと思います。

さて、今回は琉球で私がやったことについてまとめて行きます。

対策したこと

1.志望理由、将来やりたいことは提出願書を元により簡潔にまとめ直して行きます。その際に大学のHPや志望科の

教育体制、専門医教育、行っている研究や師事したい先生の研究などもチェックします。

沖縄県の医療についても調べることが必須です。どのような疾患が多いのか。どのような医療教育、市民教育がな

されているかなどです。

2.過去に出されている面接での質問事項をチェックします。インターネット上でも手に入る情報がありましたので、

それらを活用します。

3.1つ1つ自分なりの回答を作成して行きます。その際に根拠やデータを明確にすると説得力が増します。

ここまでやれれば合格はすぐででしょう。必然的に時間がかかります。私はファイルにしてまとめていました。

なかなかここまでやっている受験生は少なかったので、差別化もできるはずです。

琉球大学の面接形式

面接官は3 名。 時間:15 分×2 回で行われます。

・初回の面接のみ冒頭で3 分、英語による自己紹介が課されます。

これは事前に準備できるので落ち着いて取り組みましょう。

自己紹介の構成

私は、ナンバリングを意識した文章構成にしました。

第一に自分の背景、経歴。第二に医学部志望理由、第三に医師として成し遂げたいこと。

以上の構成です。英語なのでよりわかりやすく端的にまとめること。そのために始めに設計図を明示するのが

有効です。

質問内容

将来は沖縄に残るか

当然、医学部で学ばせて頂く以上、もちろん考えております。貴学は地域医療に力を入れており、当然意識しなければ、いけないことと思います。私は、沖縄に残る2つの理由があります。第一に、病理医として、研究を続けたいと思った場合、大学病院に残り活躍することを考えております。また、病理分野では、遠隔医療として、ヴァーチャルスライドを用いた、カンファレンスや相談が可能となってきました。こうした、技術の普及にも力を入れ、地域医療に貢献したいと考えております。ヴァーチャルスライドに関しては、大学院時代にあつかった経験があるので、活かせる経験を有しております。また、師事したい先生が、病理分野にいらっしゃるので、卒後も病理部で学びたいです。

第二に、沖縄特有の生物による抗がん、薬効に興味があります。ゴーヤ、シンダイなどがもつ薬効の解析などの報告を見ました。こうした分野なら、高校生との共同研究などもできると思います。

第三に私は今までに5回沖縄に観光に来ており、その度に自然の美しさや人の温かさを感じています。もちろん、観光と居住は異なるが、大きな魅力として感じてい。貴学で学び、沖縄への興味を高め、貢献していきたいと考えています。特に自転車が好きで、沖縄在住の友人と一緒に走っている。これも魅力に感じております。

自分の長所を30 秒で10 個挙げよ

1先行研究を体系化する能力、2問題点を見つけ出す能力、3問題に対して仮説を設定する能力、4仮説を検証する能力、5実験結果を観察し、共通性や法則性を見つけ出す能力6、7、論理的に説明する能力、8、人を動かすマネジメント能力、9人の成長を導く教育力10、粘りつよく、努力し続ける能力、11.体力、12.共感能力、13.挑戦力。14.面倒見の良さ

自分の中で捨てたいところ(短所)を挙げよ

走りながら考えること。即決がなかなかできない。

短所は次々と興味や関心を持つことが多くなかなか一つに絞ってじっくりと取り組むことが苦手なことです。今後は視野を狭くしないように気をつけながらも一つの事にもじっくり取り組む努力をしていきたいと思います。

医療系の質問

長寿になるほど医療費は膨らむがどう考えるか

悪性腫瘍で余命1 年半の患者さん(治療は不可能)に、医師としてどう対処するか

がん治療で離職を考えている患者さんに医師としてどう声をかけるか

生命科学を学習して、特に面白いと思った分野はどこか

生命科学の魅力は最先端であるとともに発展途上である点だと思います。つまり、生物学はまだまだわからないことが多く、新しい発見をすると様々な分野に応用ができる可能性がある点です。

分野としては2つあります。1つは、がん分野です。がんが好気的酸素環境でも解糖系を優先的に働かせることに面白いと思っています。癌の無限増殖を優先させるためにATPよりも必要な細胞膜や核酸を合成させる系を働かせるという考えに驚きを感じました。

あらゆる手段を使って増殖するがんに対して、その手強さは驚くばかりです。しかし、その特徴を用いた治療戦略は、合理的なものが数多くあります。だからこそ、もう一歩で癌を撲滅できる可能性があると思い、私はこの分野に強い関心を持っております。

2つ目は、ウイルスの起源に関するものです。ウイルスは生物ではないため、自己複製系を持たず、その起源は生物が進化し、その後に生じたものです。この起源は、実は私たちのゲノミ配列から生まれたものであるという考えに衝撃を受けました。私たちは、ゲノム配列のうち半数はレトロトランスポゾンであり、移動している配列である。このレトロトランスポゾンが何らかの要因でウイルスになったという考えは、まさに生物、ウイルスの考えを大きく変えるものでした。さらに、レトロトランスポゾンがゲノム不安定性に関与し、進化の原動力となったという話は、生物の進化の過程を考えても非常に面白いものでした。

なぜ生物、生命科学をまなばなけばならないか。

私たちが生物だから。私たち自身を知るためには生物学が必須である。

どの分野の臓器が好きか

肝臓です。人体最大の臓器であり、薬剤やお酒の分解、解毒やエネルギー代謝、熱の生成、そして血液凝固因子の生成など多様な機能を持っています。大学院の研究では、いかに薬剤を肝臓への集積を少なくするかを考えたので身近でもあります。また、肝転移モデルマウスを作ろうと、肝門脈への細胞への注射なども何度も練習したので、臓器の中で最も見慣れております。また、組織像が密になっており、肝小葉の特徴的な構造が好きでもあります。

今まで生きてきて幸運だったか

教え子と研究し、それが論文として世に出たこと。〇〇雑誌に論文掲載されたことです。指導当初は、仮説のない研究で、目的が不鮮明なものでしたが、先行研究をまとめ、問題点を探し、独自の仮説を立て、それを検証していく。この流れを指導しました。このように教え子と論文化できたことは、私の自慢であり、とても幸運なことだと思っております。また、教え子には、世界大会で分子生物分野で2位を受賞した生徒もおります。指導した生徒は、大学に入ったらすぐに研究室訪問したいと言っておりました。それだけ、科学への興味を高められたことは、とても自慢です。

志望科の医師は少ないが、なぜそのような問題があると思うか

医師の一般的イメージは、患者さんを診察し、治療を行うというものです。患者さんに直接顔を合わし、自らの知識、経験によって患者さんを救うことや、その助けとなることは、非常に大きなモチベーションになります。一方、病理医は、基本的に患者さんを顔を合わせません。また、数も少なく、知名度が低いこともあります。また、数が少なく、病院に0または、1人など、その責任が大きいことも菅がられます。これらによって人員不足となっていると思われます。

高校卒業後医学部にはなぜ行かなかったか?

当時は、医学というより生物学に興味がありました。自分で学習したこと、面白いと思ったことを教育を通じ、伝えたい、共感してほしいという思いから教育学部を選びました。合格後は、研究室に早期から顔を出し、研究をスタートさせておりました。大学で生物学を勉強するにつれて、科学としての医学に興味を持つようになっていきました。

医学部受験は何度目か。なぜ合格できなかったか。

2年目です。どこまでが範囲なのかが、模索状態で把握しきれなかった。情報不足、収集不足でした。そして、演習による完成度を合格レベルまで上げることができませんでした。しかし、今年は、完成度を高めて臨んでいます。琉

沖縄の医療について知っていることを述べよ

ハブ毒など亜熱帯地域独特の感染症など。

酒飲みが多く、アルコールを原因とする肝炎、睡眠障害、肝硬変などが多い。

離島医療による遠隔医療の発達。病理分野では、テレパソロジーが発展しようとしている。

  • 救急医療がアメリカ制で、受け入れが基本的にできる。
  • 民間病院が発達。

研究室に残って研究したほうがいいのではないか

確かに、病理学の研究ならば、続けられると思います。しかし私が、望むのは架け橋となる分野で働く病理医を志望しております。病理は、学術的に非常に重要な検体を扱い、自身の研究だけでなく、仲間の臨床医の研究を支援する役割があると聞きました。こうした、分野に置いて私の研究者や研究指導者としての経験が活かせると思います。

自分の持っているどのような資質が医師として役立つか

貪欲に知識を吸収し、学び続けるところ。

研究者として培った、能力。

教育者として培った、マネジメント能力、リーダーシップ。

勉強は難しかったか

難しかったですが楽しんで勉強できました。生命科学は、学ぶほどその深さやメカニズムの精巧さに感動する。同じ現象を扱ったものであっても、新しい発見がありワクワクしておりました。

一人前になるには時間がかかるが、人生設計はどうする気か、活躍できるか

将来においては、臨床診断を行いがら、得られた知見を論文として発表していきたいと考えております。

また、病院の学術担当として臨床医の方の窓口となって、共同研究や支援を行いたいです。

卒業後は、病理専門医の取得を目指し、大学病院で診断の経験を積んでいきたいと考えます。多くの経験を積み、病理指導員などを取得し、医学、病理教育に参画できればと思います。

その後、病理診断に比重を置きながら、研究、教育に関与し、病理専門指導医の認定を取りたたいと考えおります。

ストレスの発散方法

体を動かすことが好きで、ランニングや自転車を趣味としております。ランニグなら10km、自転車なら100km程、景色を見ながら楽しんでいます。研究に煮詰まった時など、軽く運動して研究室に戻って、集中力を取り戻しておりました。

仕事で自慢できるエピソードはあるか

高校生と研究を行い、日本語の雑誌ですが、〇〇学会が出している論文に投稿し、受理されたことです。

いつ頃医師になりたいと思ったか

大学院時代です。病院の一般公開の時の研究発表のときのことです。癌の患者さん、ご家族に自分の研究内容を説明している時に、副作用の少な新薬を作って欲しいと言われた。私の研究は、副作用に関して、臓器への抗体集積性でしか、見ておらず、医学知識や人体の知識、経験がないことに悔しい思いをしました。この悔しさがきっかけです。

大学時代はどのように勉強していたか

自分の研究に関する論文紹介や、癌と血液凝固や抗体作成など英語の教科書の章を総論的にまとめ直して紹介することを行っておりました。その際に、説明するためには、文字ばかりになりがちなので、概念図を多く用いたり、関連する研究を適切に引用することの重要性を学びました。また、空き時間や隙間時間に勉強できるように、ICレコーダを用いて、まとめた図や概念を自分の音声で吹き込み、3倍速などで聞いておりました。

琉球大学で何をしたいか・琉球大学にどう貢献できるか

3つございます。

1病理学講座で、分子病理の研究

2臨床医に信頼される病理医、学術担当として、病理情報の提供を行い、支援したい。

3高校生への科学教育。

現役生にどんな影響を当てられるか

第一に、将来の相談できる仲間として病理医の存在をより、知ってもらい、

患者さんに適切な医療を提供できることに貢献できます。

第二に、研究や科学的考えなどをリーダーとなって、刺激を与えることができます。学部生でも研究賞や研究費が獲得できるということを広く、知らせ、切磋琢磨できるような環境を作ります。

第三に、高校と交流することで、医師の市民教育や啓蒙活動によって、身近に感じてもらえるような活動を行なっていきたいです。

なぜ、今医学部か

現在の職は、非常にやりがいがあり、自身の科学研究に関する思考や、指導、マネージメント能力を身につけることができました。しかし、教育の現場での主役は、生徒と教員だと思います。私が生徒と話す時間は、断片的であくまで、補助的に指導してきたものでした。影響を与えられる生徒も、一部に限られていました。このまま研究指導員として勤務するよりも、医学部で、学び、病理医として活躍することの方が自分の経験、能力を発揮する方が、より貢献できると考えたからです。

特に、病理部門は、診断だけでなく、研究、教育分野に参画できるとお聞きしました。特に、近年では、高校における病理体験なども活発に行われているようです。こうした分野で活躍したいのです。

また、私には、研究能力があります。先行研究から問題点を明らかにし、仮説を設定、それを検証する。論理的に説明する。また、これらの能力を高校生指導することで、理解をさらに深め、わかりやすい伝え方、どのように周りを動かしていくかのマネジメント力も身につけました。これらは、入学後、病理研究室で研究することや、周りの一般入試で入っていた同級生にも影響を及ぼせると考えます。

尊敬する人

私の尊敬している人は、大学院時代に指導して頂いた、〇〇分野の教室長、〇〇先生です。

尊敬している理由についてですが、〇〇先生は常に研究室がいい方向に行くことを考え、学生が動きやすいように環境を整えてくださったからです。その一つに、1年生に対するイニシャルトレーニングがあります。どのような実験手技を身につければ、効率的に生命科学の研究が進められるかを考えて、遺伝子組み換え、FACS、RT-PCRなどの手技を学生が指導する体制と責任を作っていただきました。そこで、私は教育担当として、プロトコル集の作成、編集を行う役割担い、評価の高いものを作ることができました。常に、厳しく接していただき、コメントの辛辣さに落ち込みもしましたが、研究室や学生のことを常によくしようと考えてくださる先生を尊敬しております。周りをよく見ること、相手をどうよくしていき、研究室の利益を最大にするかを教えて頂き、私の人生訓となっております。

まとめ

割愛させて頂いた内容も多いですが、このように書いていきました。

大切なのは自分の経験を話すことです。教科書に載っているような内容は求められていません。

なぜ医師か。なぜこの試験を受けているのかを妥当性高く説明することが重要です。

特に琉球に関して追加で質問ある方はtwitterなどでおまちしております。

医学部学士編入でもスタディサプリがお勧めな理由

私は大学院では論文も時間をかけて理解し、それをスライドとして発表する。このことはできていました。

しかし・・・

医学部学士編入で求められている筆記試験は苦手でした。不合格が続き、「なんとかしなければ!」と思って始めたのがこのスタディサプリです。


スタディサプリ講師の関先生、肘井先生とも素晴らしいの一言です。今まで曖昧なまま理解していた英文がしっかりと身につきます。毎回目からウロコなのはこういうことかと感動しっぱなしです。これらのスタディサプリは医学部受験、医学部学士編入受験生だからこそ、役立つ内容となっています。また、物理もスタディサプリのこちらのコースで受講できます。価格は全て受けも1000円くらいです!KALSなどと比べると格安すぎる値段です。

医学部学士編入の英語に関しても関先生、肘井先生の授業をきちんとこなせば、

問題なく合格点に達します。

また物理が出題される複数の医学部受験で私が合格できたのはスタディサプリのおかげと確信しています。