
医学部学士編入では自己推薦書や面接で学部や大学院で
やってきた自分の研究を紹介する機会が多くあります。また、臨床の現場においても新しい治療法の効果を判定する
ときや希少な疾患、ケースとなった患者にデータをどのようにまとめるのか。医師は科学者としての面を持ち、
その能力が求められます。
今回は研究テーマやいかに研究を効果的に面接でアピールするかを紹介していきます。
医学部学士編入の提出書類や面接対策のみならず、これから研究を始める人、医学生にも役立てれると思います。
目次
研究テーマの決め方
研究テーマの決め方は大きく2つあります。それは、1.研究室のボスが決める場合。2.自分でオリジナルなテーマを
設定する場合です。
1.研究室のボスがテーマを決める場合
研究室には長年研究を続けているテーマが存在します。
しかし、その中においても当然まだわかっていないことがあります。学生が研究テーマを決める場合、
その中から研究室のボスと話し合い、テーマを決めていくという形になります。
この場合、研究の仮説をボスが考え、テーマとして学生に与える場合が多いです。
ボスのアイディアで初めはスタートすることになります。得られたデータから新しく仮説が生まれることも
大いにあるので、「研究テーマが決まらない泣」という事態は避けられます。
2.自分で研究テーマを設定する
自分で過去の文献を調べ、疑問点を設定し、仮説を立てるやり方です。多くの場合、研究をスタートするのに時間が
かかります。しかし、一から研究テーマを設定することは研究の醍醐味が味わえるところです。
研究のゴーサインが出るまでボスと幾度も戦うことになります。ボスを納得させる実験計画や仮説でなければ
なかなかゴーサインは出ません。これを苦しいと感じる学生もいるでしょう。
あまりにテーマが決まらなないのは苦しいことです。テーマが決まらず1年経っていたとならないよう、
研究室の先輩に相談やボスに話すことが必須でしょう。
研究テーマの見つけ方
科学で重要なのは
?→!を客観的に示していくことです。つまり
1疑問を持つ。
2仮説を立てる。
3それを検証していく。
という過程です。
疑問は素朴なもので構いません。なぜ、この薬は効くのか。作用機序はどこなのか。なぜそこに作用すると効果があ
るのか、効果を増強させるのはどうしたら良いのか・・・など
科学においてがなぜ、なぜ、となぜの問いを繰り返しやって行けば、数回で最先端の問いに辿りつきます。そこには
必ず疑問が出てくるはずです。もちろん、その中には解決済みの疑問もあるでしょう。
しかし、自分なりの疑問を多く見つけれるはずです。そこからテーマという形で疑問から見つけて行けば
良いのです。
実験の方法を洗練させる
テーマが決まった次の段階はどのように検証するかを考える段階です。
自分の疑問を検証する方法を考えてきます。
ここで注意なのは、方法があまりに独創性に溢れていると、客観性に乏しくなるばかりか、テーマが不鮮明になって
しまうことです。
研究はオリジナルなことを主張するものです。オリジナルなことをオリジナルな方法で検証したのでは何が
言いたいのか、主張なのかがぼやけてしまうのです。
オリジナルなことは、客観性のある。既に論文で報告されている方法で試す。これが基本です。もちろん、
その方法が世界に全くなく、オリジナルで編み出さないといけない場合もあります。
その時は、まずはその「オリジナルな測定方法」自体が研究、実験のテーマとなるでしょう。
ここが注意が必要なところだと感じます。
検証方法の基本は、論文を読み、既存の方法をまずは試してみることです。ここでも論文を丹念に読み込む必要があ
ります。
統計処理をし、検定する
そして統計処理しやすい方法、つまり検定しやすい方法を採用して行きます。
統計はt検定やf検定など医学部学士編入においてもお馴染みのものです。
データは定量的に扱うことを意識しましょう。
現在、多くの画像データはPCのソフト、例えばNIHが提供する「ImageJ」などによって
数値データとすることが可能です。細胞や核の面積を算出したり、NC比として核の細胞の比を算出することも
簡単にできます。ミトコンドリアの数をカウントしたりというのも自動でできたりするソフトもあります。
数値化することで統計処理が可能となるのです。
医学は統計によって、生命現象という複雑な現象に客観性や妥当性を与えています。実験データを数値化することで
その助けになるはずです。
なお、上記の内容はもうこのサイトではお馴染みとなった
世界唯一の医学部学士編入漫画『春よ来るな』でも紹介されています。
特に1巻、2巻にウズラでの動物実験で書かれています。医学部学士受験生および医学生必読かと思います。
研究、実験を楽しむ
疑問に思ったことを、本当はどうなっているのか?それを知るという行為は本来純粋な好奇心でしょう
楽しくないわけありません。
世界に自分しか知らないことを見つけられる。それが科学研究です。興奮の瞬間です。
それが誰かのためになるのなら、こんなに幸せなことはないでしょう。医学研究ならそれも可能です。
まとめ
- 未解決な問題点や未解明なことに対して疑問を持つ。
- 既存の知見・データが利用可能な場合は、それを用いて背景・目的で仮説生成を自分のアイディアで行う。
- 仮説検証型の研究を行う。
- どのようにしたら客観的なデータが取れるか、方法を文献を土台にして試していく。
- 統計処理しやすいよう数値データを取って行く。画像も数値化する。
- 何より、研究、実験を楽しむ。
私は大学院では論文も時間をかけて理解し、それをスライドとして発表する。このことはできていました。
しかし・・・
医学部学士編入で求められている筆記試験は苦手でした。不合格が続き、「なんとかしなければ!」と思って始めたのがこのスタディサプリです。
スタディサプリ講師の関先生、肘井先生とも素晴らしいの一言です。今まで曖昧なまま理解していた英文がしっかりと身につきます。毎回目からウロコなのはこういうことかと感動しっぱなしです。これらのスタディサプリは医学部受験、医学部学士編入受験生だからこそ、役立つ内容となっています。また、物理もスタディサプリのこちらのコースで受講できます。価格は全て受けも1000円くらいです!KALSなどと比べると格安すぎる値段です。
医学部学士編入の英語に関しても関先生、肘井先生の授業をきちんとこなせば、
問題なく合格点に達します。
また物理が出題される複数の医学部受験で私が合格できたのはスタディサプリのおかげと確信しています。