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群馬大学医学部学士編入試験の3つの特徴とは?
医学部学士編入において
群馬大学のインパクトは色々な意味で大きいものです。
その理由は3つあります。
募集人数が多い
募集人数は15人(地域枠2)と多いこと。これは医学部学士編入試験においてトップクラスです。
弘前が20人(地域枠5)、滋賀医科が17人(地域枠5)の次に続きます。その分、受験生も
多く人気校と言えるでしょう。
首都圏に近い
群馬大学は受験生の多い関東にあり、東京からのアクセスも良く新幹線を使うならば1.5時間ほどで大学最寄駅まで着くことができます。
群馬大学の医学生の中には東京などから通っている学生、東京出身の学生は週末などにはよく実家の方に帰るという人もいます。
そして中には新幹線などで東京などから通う学生もいます。新幹線通学に関しては下記の記事に関連事項があります。
医学部学士編入試験としても、群馬大学の医学部編入試験は午後からなので東京から泊まりなしで行くことが可能です。
在来線、つまり高崎線を用いることができるので東京から4000円ほどで往復するこ
とができます。東京圏の受験生ならば比較的予算も低く受験することができます。一方、それ以外の地方の受験生は、アクセスが悪い様です。飛行機の場合、羽田から向かうことになるので、羽田からさらに新幹線等での移動があるためです。
なお、新幹線を使わず在来線の東海道線、高崎線の利用ではグリーン車の利用をお勧めします。ホーム上での精算ならなプラス1000円ほどで快適に過ごせるので、猛烈にオススメしています。東京から約2時間半グリーン車というのも、勉強や最終チェックにはちょうど良い時間かと思います。
受験科目が小論文1科目
そして最大の理由は受験科目が小論文のみということでしょう。
科目としては小論文Iと小論文IIに分かれています。
例年出題内容が安定していません。基本的には英語と日本語の小論文です。
さらに理科的な内容が出題される場合があります。
しかし、、、、それが最も厄介なところです。
ある年には黄金比が出たり、サイン、コサインの微分が出たり、核医学など物理が出題され
た年もあります。
受験会場を見てみると物理図説を読んでいる受験者が多いという年もありました。
近年だと物理範囲は出ておらず、高校生物の知識だけで戦えるというものになっています。
今年はどうなる?どのように対策して行ったら良いのか?3つの対策
1生物進化分野を徹底する
前述のように近年の群馬大学の医学部編入試験の出題では生物進化の出題が続いています。特に進化論の内容はしっかりと書ける必要があるでしょう。
メンデル、ダーウィン、木村資生 先生はチェックが必要です。
また、集団遺伝学のハーディワインベルクの法則や計算は頻出です。計算にも慣れておく
必要があります。
あまり、医学部学士編入において新しく学ぶ内容ではないので、大学受験、高校生物の内容
を記述できることが求められます。
オススメは大学受験の参考書は田部先生の『生物合格77講』です。よく進化分野についてまとまっており、ゴロもなどもイメージしやすいものとなっています。
生物選択をした医学部再受験生などにはお馴染みの参考書です。ただし、新課程となったため、範囲が激増しています。旧課程のものを持っている方も新しく購入するのが良いと思います。
医師は医療現場において判断が難しい、迷う場面によく遭遇します。
例えば、交通事故の外傷で運ばれてきた患者さんを考えてみます。
痛みは薬でなんとか緩和したけれども、いつ血管が詰まってもおかしくない状態です。
手術が必須であり、手術をしなければいつ、大量出血をしてもおかしくない。
そんな状態です。
しかし、患者さんは手術には同意しない。痛み止めだけで良いと頑なに主張しています。
患者さんは「絶対に手術だけは受けたくない」という。
こうした場面で、医師としてどう行動するか?
このように判断が迷う場面は思いの外多いです。患者さんに向き合って説得を続けますか?
手術を拒否するならということで他の病院に行ってもらいますか?
同意が得られないまま、手術をしますか?
この様な場面において、1つの正しい解答というものは存在しません。求められることは多角的な視点です。得られている情報だけで判断すると患者さんの思いに気づくことは難しいものになってしまいます。アドボカシーという考えが看護分野でも話題になっていますが、時にパターナリズムに陥る可能性があります。
大切なのは、多角的な視点を持ち、患者さんにの思いに想像をめぐらせ、患者さんに寄り添った考えをしていくこと。このことを示すことが、群馬大では求められていることが伺えます。
2−2医療系の用語はチェックする
群馬大学では、あまり脳死や臓器移植などといった生命倫理でよく扱う、問題となるものを
多く扱っているわけではありません。しかし用語としては知っていることが求められます。それゆえ、医系小論文の用語集は
読んでいたほうが良いでしょう。エピジェネティクスや再生医療なども含んでおり
網羅性が非常に優れています。
2-3正しく、問題文を読解する
小論文においては自分で考えたことを客観的に、論理的に記述が求められます。
書き出しとしては
目の前の事象に対して、どのような問題が提示されてるのかを明示する必要があります。
次に一般論や他者見解はどうなのか。一般論や他者見解の批判。どこに弱点があり、
どのような改善が必要なのか。
以上を書くことで、次に述べる自説との対比が明確化されます。
そして、自分の仮説、考えの提示という流れを書いていきます。
そして、自分の説の妥当性を論証していく。
また、このように考えるけど、別の考え方もできるというような意見の対比的
記述が好かれる印象があります。
特に、こうした記述に関しては哲学系の論文の書き方などが参考になると思います。
こちらのサイトがよくまとまっています。
また、小論文の書き方としては吉岡先生の『吉岡のなるほど小論文講義10』がオススメ
できます。感想文と小論文の違い。文章をどのように書いていくかなど具体的な助言を
10の講義に分かれて解説しています。小論文の基本的な書き方から志望理由書まで
対応できるの一読をお勧めします。
群馬大学の小論文の採点では、明確な基準があり、教授全員で採点します。
そしてその採点に乖離がないかなど採点情報を共有していると聞きました。
一見、「差がつくのか?」という試験問題ですが客観的に採点されているようです。
3英語を日本語で表現する
群馬大学の試験において英語は重要です。合格者を見ていると英語は他校に合格するぐらいの記述力は必要です。一部大学で利用されているTOEICやTOEFLの対策とは異なったものが必要とされます。
特に日本語の和訳や該当箇所をまとめ抽出化する能力が求められます。イメージは医学部一般受験の後期試験がかなり似ている問題になっています。
こうした英語から日本語にしていくことが得意ならばかなりのアドバンテージとなるで
しょう。これは英語を日本語にしていく客体化能力が求められます。
よって、対策として必要なのはスタディサプリの関先生や肘井先生の講座や英語長文読解系
の本が有効です。特に大学入試 世界一わかりやすい英文読解の特別講座は名著です。
また、英文での背景知識があるとより理解が促進されます。
よく出てくるのが科学論や進化の話題です。群馬大学では一般試験に内容も似た英文が出て
いるので参考になるかと思います。こちらは生物の教科書や医学系の英語問題集などが
良いでしょう。
群馬大学の医学部学士編入試験は他の大学と比較して特殊です。受験生や合格者の中にも一般的な医学部編入の対策をせずに受験している人もいます。
しかし、近年の試験を分析すると
1高校生物、特に進化分野
2日本語小論文の書き方、その構造や自分の意見を正しく表現する方法
3英語を日本語化する力
以上が求められる力だと考察します。
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追記
群馬大学の医学部学士編入は英語は他校に合格するぐらいの記述力は必要
他の対策はギャンブル感がある。
しかし、進化を中心に高校生物、医系小論文、高校レベルの物化はやっていた方が無難です。なんだかんだ他校対策の延長でよいかと思います。
群馬への志望度が高い人は
小論文対策として吉岡のなるほど小論文講義10
や最近、twitterでもよく出て生きている添削サービスを利用するのも手かと思います。
meducateさんや編入、転部等応援@小論文オンライン予備校さんなどの利用も良いではないでしょうか。
私は大学院では論文も時間をかけて理解し、それをスライドとして発表する。このことはできていました。
しかし・・・
医学部学士編入で求められている筆記試験は苦手でした。不合格が続き、「なんとかしなければ!」と思って始めたのがこのスタディサプリです。
スタディサプリ講師の関先生、肘井先生とも素晴らしいの一言です。今まで曖昧なまま理解していた英文がしっかりと身につきます。毎回目からウロコなのはこういうことかと感動しっぱなしです。これらのスタディサプリは医学部受験、医学部学士編入受験生だからこそ、役立つ内容となっています。また、物理もスタディサプリのこちらのコースで受講できます。価格は全て受けも1000円くらいです!KALSなどと比べると格安すぎる値段です。
医学部学士編入の英語に関しても関先生、肘井先生の授業をきちんとこなせば、
問題なく合格点に達します。
また物理が出題される複数の医学部受験で私が合格できたのはスタディサプリのおかげと確信しています。