医学部学士編入ブログ 
研究者から医師への道
医学部生活

あぁ夏休み。医学部は入るのは過酷、出るのが壮絶

もう8月になって一週間。だいぶ経ちました。世間では東京医科大学の話題が盛んで、医学部受験の話題も脚光を浴びています。そんな平成最後の夏、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

幸い、医学部前期の試験は全て通ったようなので、再試はありません。今まで身につけてきた、細胞生物学、分子生物学、生化学、がんの知識そして動物実験の経験などからまだ、少し余裕がありました。

私の大学では7月の末から夏休みとなってるので、久しぶりの長期の夏休みを満喫しています。約3週間の夏休みです。以前に勤めていた研究所だと5日だったので、ここまで長期の休みをもらえるのは本当に久しぶりです。

なお、一般的な大学の夏休みだと2ヶ月とかあるのでそれでも短いのですが、医学部学士編入生にとっては3週間は「長い」と感じる人が多いと思います。

私は家族の用事と仕事以外はどこ行くでもなく、今までの疲れが出たのか割りとゆっくりと過ごして居ます。

しかし、医学生の中にはそうも行ってられない方もいます。あまりのカリキュラムの違いに同じ医学生ながらその違いに驚きました。

なんと、まだ夏休みではない医学生も居ます。医学部の試験やカリキュラムについて新ためて考えて行こうと思います。

目次

医学生の「あぁ夏休み」

多くの大学で3週間というのが多いようです。3週間よりも長いのが筑波大学です。割とカリキュラムもゆったりしており、余裕がある夏休みが送れます。

それでいて、医師国家試験の合格率も全国屈指に高いので学生の満足感も高いようです。

一方、東北大学は1年生から夏休みは8月8日から26日と聞きました。まだ今日の段階で夏休みではない!これは驚愕です。

普通に授業があるとのことで、同じ医学生からしても過酷と思わず感じました。

夏休みも普通の大学生のように休めない。編入生のように回り道や社会人を経験している者からするとこの夏休みの期間の短さは納得のいくものですが、初めて大学生を経験している一般受験の現役生などは、よく我慢できると思ってしまいます。

あらてめて医大の壮絶さを感じました。

医学部の試験と医師国家試験

医師国家試験て本当に難しいの?

世間で話題になっている医学部の試験について考えて行きます。東京医科大学の入試で改ざんなどの不正があり、連日の報道がなされています。

その中でこのまま下駄を履かせて入った医学生が医師になるのは恐ろしいという批判がありました。医師国家試験の合格率が9割なので、このまま医師になると質の低下を招く

という批判があったので、考えて行こうと思います。

医学部の試験に関してはよく、次のようなことが言われます。

(医大に)

入るまでは過酷 出るまでは壮絶 それが偉大クオリティ

『春よ来るな』5巻より引用しました。

確かに医師国家試験の合格率は9割です。直近の112回医師国家試験を見ても

第112回医師国家試験合格状況

受験者数:10,010人
合格者数:9,024人
合格率 :90.1%

以上のようにやはり9割を超えています。medu4の穂澄先生は近年の医師国家試験は難関になっていると言われていますが、合格者の割合には変化なさそうです。これは医師国家試験が簡単ということでしょうか?

よくある批判としては、自動車の取得試験の学科試験ですら合格が5割程度なのに医師国家試験の9割はおかしい。というものです。

同じ医療系だと看護師国家試験で9割、薬剤師国家試験の合格率は7割から8割のようです。

では自動車免許試験の方が簡単かというと、そうではないでしょう。それは受験者の層が違うという視点がないことによる批判かと思います。

各大学において国家試験の合格率は公表されます。各大学ではこの合格率をなんとかあげようと努力しています。成績が一定の基準に満たない場合、国家試験の受験を認めないという医大がほとんどです。

そのため、一定の成績、学力がある医学生が国家試験に挑めるわけです。そのため、データーとしての医師国家試験の合格割合は高くなっています。

医学部のバリアー?

医学部では国家試験を受ける前にこうした事前の試験がいくつも用意されています。これは通称「バリアー」と言われ、多くの医学生の懸念事項であり、強制的に勉強させるムチとなっています。

常に勉強していないと定期試験に「普通」落ちます。

一般的な文系学部のカリキュラムだと講義に出席していればだいたい単位が取れる。ということが多いと思います。自分の出身大学もそうでした特に単位が欲しいと思ったことはなく、「当然、講義に出ているのだから単位もついて来る」という感覚でした。

医学部の試験では常にアウトプットが求めらる記述や口頭試問がなされます。そのため、勉強していないと定期試験に通りません。120人程の医学生の内、30人も落ちることもあります。多くは勉強していても、落ちることがあるので油断できません。

医学部の試験カリキュラム

医学部はユニット性の授業カリキュラムをとっています。これはこの2週間は生理学と言ったように集中、連続して授業を受けます。そして、その授業期間の終わりに試験があるというものです。

試験の合格はだいたい60%の得点に設定されています。もし、この得点を下回っていると再試験となります。

再試験は夏休み期間に行われることが多いです。私の大学だとまさにこの8月半ばのお盆前後です。この再試験で設定得点をクリアしないと留年となってしまいます。

なかなか厳しいです。

よって、再試験者は夏休みがなくなります。ある意味人生がかかる追試のために勉強せざるをえないのです。

私は今回、なんとかクリアしましたがいつ再試に引っかかるか分かりません。

後期には難関とされる解剖学や来年には細菌学もあるのでなかなかすんなりと単位の習得や進級、そして医師になれる訳ではないです。

それゆえ、医学生は上級学年になるだけで尊敬の対象になりました。また、同じように今、医師になっている方を心から尊敬するようになりました。

まとめ

医学部は入るのは過酷、出るのが壮絶。これを実感しつつあります。医学部は他の学部に比べてその勉強量は圧倒しています。簡単には単位も進級も医師免許も取れません。先輩方、すげぇ

医学部学士編入でもスタディサプリがお勧めな理由

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