
進級も決まり、2年後期を振り返る余裕ができてきました。やっと春休みを実感です。
そこで、2年後期で受けた授業を振り返りたいと思います。私の大学だと生協で授業の難易度アンケートをとっています。5段階で表されますので試験のところに併記。
目次
2年後期
組織学
なかなか苦しめられた科目です。授業の前半はレジュメを中心に講義。後半はスケッチです。
小学校以来だった色鉛筆を買い揃えました。100円ショップなどで安価に揃うので便利です。12色で十分ですが、無駄に色が多いとテンションも上がります。
スライドはHE染色されているものが多く、ピンクと紫の使用頻度が尋常ではありません。この2色だけみるみるうちに短くなっていきます。
このスケッチがなかなか曲者で時間がいつもギリギリを超えるものでした。明らかに量が多く、採点も厳しい。スケッチが終われば帰っていいのですが。これが終わりません。12時までに終わらず、12時半、12時45分までかかるというのもしょっ中でした
スケッチは毎回採点されます。満点は3点で概ね2点が平均です。私は多くは2点でした。3点は片手で数えられるレベルです。
悲しいことに長い時間をかけたからといって点数が言い訳ではありません。明らかに昼前と早く終わった一般生の方が点数が良かったりします。自分のスケッチの才能に愕然です。
当然、お昼は急いで食べなくはならず。苦しみしかありません。実習室から生協など食料があるところは遠く、事前の準備が必要です。
しかも、
カリキュラム的に解剖学と同時並行だったりすると、もうどうにもならなくなります。朝食べる時間がなく、昼もスケッチして死にそうになったこともありました。
組織学試験
親族の病の手術やら、妻の妊娠やらで勉強出来なかったからか、自分史上最低点をとってしまいいました。流石に反省して時間をかけ、後半はなんとかそこそこ高得点でした。この組織学の試験は前半で余裕を持って点数を取り、後半はある程度の点数で逃げ切る。これが単位取得の王道のパターンだったらしく、私は真逆を行っておりました。改めて情報の重要性を認識させてくれた科目でもあります。
難易度は4.5/5.0
肉眼解剖学
医学部でインパクト第一の科目です。そして臨床で最も役立つ科目第一位でもあります。ひたすら手順書(グラント解剖実習書)を予習し、ある程度の人体構造(筋肉、神経、血管など)を覚えていく。そして解剖実習で手順を確認しながら剖出(構造物の同定、単離)をしていきます。
勉強量は今年一番の科目です。ひたすら暗記なのでアラサーには辛い科目でもありました。自分の記憶力との戦い。「この覚える量無理じゃね?」という難題に対して「なんとか覚えた!」を解剖実習の間にひたすら繰り返します。
まさにサイヤ人になったようでした。戦うごとに強くなるように、覚える量が増えてもなんとか覚えられるようになりました。
自分の限界を何度も超える。
少年漫画のような経験をさせてもらいました。
肉眼解剖学試
試験の難易度は、今考えると高くありません。記述量も組織学や神経解剖を考えると大したことありません。しかし、受けていた当時はひたすら膨大な覚える必要のある量に圧倒されていました。実際、きちんとレジュメ、手順書に出ている図を覚えていけば十分に高得点が狙えるものでした。
結果としては、いまいちどこが出るのかが自分の学習と噛み合わなかったところもあり、点数は振るわなかったです。単位はなんとか習得。
難易度は3.5/5.0
神経解剖学
最も苦しめられた科目です。とにかく、難しい。そして理解するのに相当な勉強量が必要な科目です。全国の医学部の授業の中でもこの神経解剖で留年するという学生が多いのではないでしょうか。
かの広島大学の130人の留年危機!もこの神経解剖学です。この科目は抹消の神経というより脳にある神経が中心となります。実習も脳を見ていきます。
神経細胞核の集まり、神経核が中心になるのですが、これが実物を見てもわからない。イメージすることの難しさは、肉眼解剖の比ではありませんでした。
そして、機能や起始核、終止核。伝導路など、全体の理解が必要になります。単純な暗記では歯が立ちません。伝導路で重要なのは「視床」です。
大学受験や編入試験でよく出る「視床下部」ではありません。「視床」です。視床は中枢神経と末梢神経を中継しているので、この視床の理解が重要となります。神経解剖をこれから学ぶ人には、この視床を重要視してください。
医学部に来て、初めて「病見え」を使った科目でもあります。用意周到な準備はこの神経解剖学にこそ必要だったと思います。もっと先輩方によく相談しておけばと悔いが残る科目でした。
神経解剖学試験
ひたすら記述。疾患の説明などが続きます。脳の構造をなるべく詳しく書け、というスケッチ問題もありました。過去問は必須ですが、何年分解くか、しっかりアウトプットできるかで勉強の戦略も変わってくるという気がします。
アウトプットをどれだけ意識して、本番で再現できるか。これがないと乗り越えられない試験でした。再試に引っかかって反省ばかりが残る科目でした。単位が取れて、本当にかったと思う科目です。単位を落とす夢を見るくらい追い込まれもした科目です。
その分、脳神経に関する勉強や理解は深まったので、今後に活用したいですね。
難易度は4.3/5.0
個人的には4.7くらいあった
神経生理学
小脳が面白い!神経解剖学の後に行う科目で、神経解剖では理解できなかったところを捕捉的に扱ってくれるので、非常に分かりやすかったです。
痛みや感覚、小脳の学習など。より機能的なとこをを学ぶ科目でした。
神経生理学試験
試験は穴埋め、記述。多くは過去問通りと勉強しやすい。しかし、小脳を中心に記述も多く、しっかりと要点をまとめる練習は必要。再試はなぜか、新作問題と圧倒的な記述で絶対に本試で通った方が良い科目。
難易度は3.3/5.0
応用生理学
大学受験生物、編入試験の生理学からより臨床的なところを扱った科目です。聴診器や心電図などもあり、非常に医学部らしい科目でした。授業も分かりやすく、学んでいて楽しい。
ドクターGの様な症例演習問題もあり、臨床の学びに触れられた科目。
応用生理学、解剖学を終えると、medu4の内容も随分わかる様になって来ました。この時期からmedu4をやるのが学習効率的には良いかと思います。私にとっては、これが一番の収穫です。
応用生理学試験
中間試験はドクターGの様な症例演習を一人でやる様な方式です。症例に対して見られる所見、考えれること、疾患など。まさにこれから臨床でやって行く様なことを味わえる試験でした。生理学は面白いと実感するもので、ドクターGが好きな人は単純に楽しめると思います。
一方、期末はプレCBTの様なマーク試験でした。難易度は高い。今年は特に例年の過去問と類似したものはほとんど出ず、苦労しました。特に新任の先生の難易度が高く、30名の再試も出た科目です。授業の内容と試験にちょっと隔たりがあるので、難易度は高い様な気がします。
難易度は4.1/5.0
医学倫理学
個人的には楽しく充実した科目でした。文学部的な素養が身についたと思います。
論理力、人の感情への想像力など意見を出し合い、それを議論して行く。医学部の授業の中でも頭を使った科目です。
人によっては、最も苦しめられた科目となり得るので注意が必要です。3年この講義を受けるという人も複数いるので、気が抜けません。
1年間なら良い科目ですが、2年も3年もやりたくはないなぁ。
難易度は4.0/5.0
私は大学院では論文も時間をかけて理解し、それをスライドとして発表する。このことはできていました。
しかし・・・
医学部学士編入で求められている筆記試験は苦手でした。不合格が続き、「なんとかしなければ!」と思って始めたのがこのスタディサプリです。
スタディサプリ講師の関先生、肘井先生とも素晴らしいの一言です。今まで曖昧なまま理解していた英文がしっかりと身につきます。毎回目からウロコなのはこういうことかと感動しっぱなしです。これらのスタディサプリは医学部受験、医学部学士編入受験生だからこそ、役立つ内容となっています。また、物理もスタディサプリのこちらのコースで受講できます。価格は全て受けも1000円くらいです!KALSなどと比べると格安すぎる値段です。
医学部学士編入の英語に関しても関先生、肘井先生の授業をきちんとこなせば、
問題なく合格点に達します。
また物理が出題される複数の医学部受験で私が合格できたのはスタディサプリのおかげと確信しています。